朝から頭痛、最悪~
本当の頭痛の原因を簡単に説明します。
頭痛が起きる原因とは・・?
女性ホルモンの減少や、睡眠時無呼吸症候群、ストレス、筋疲労による血中酸素濃度の低下などで血管が拡張すると、脳の視床下部に異常を伝えるため、痛み物質であるブラジキニンが出現して血管に炎症を起こさせます。これが、片頭痛のメカニズムです。
痛みの原因は頭の血管に、ある異常が現れるため、ということが明らかになってきたのです。
その異常とは、血管の炎症!これは、頭の血管がなんらかの要因で拡張してしまうことから始まります。血管が拡張するというのは、異常事態。しかもそれが起こるのは脳の中。すぐにこの異常を脳の中枢・視床下部に伝えなければなりません。その役割を担うのが、血管の周りを走る神経から出されるブラジキニンなどの痛み物質と呼ばれるもの。痛み物質は身体の異常を視床下部に伝えるために出される物質で拡張した血管に向かって放出されると、そこに、炎症を引き起こします。炎症が起こるその信号が痛みとなって脳の視床下部へと送られるのです
血管が拡張したあと、ブラジキニンなどによって炎症が引き起こされる。これが片頭痛のメカニズムです。
ズキズキと脈打つように痛むのは、炎症が血管壁で起こる為。また、この血管の炎症は、主に側頭動脈とよばれる側頭部を走る血管で起こります。側頭動脈は、頭部に張り巡らされる血管の大元であるがためにもともと太く、わずかに拡張するだけでそく、異常事態となってしまうのです。片頭痛の特徴として、主に側頭部が痛むことが多いのは、このためだったのです。
女性に多い頭痛
頭の血管を拡張させる、女性ならではの要因もあります。
女性に非常に多い頭痛が、生理時の頭痛。実はこれは女性ホルモン、エストロゲンが関わっていたのです。
「生理前は血中のエストロゲン量が減少する。それがセロトニンに何らかの影響を及ぼして片頭痛が起こる可能性があります。」
セロトニン:鎮静効果をもつ神経伝達物質で、脳内と血液内に存在しています。血液内に存在するセロトニンは、血管を収縮させ、興奮を抑える働きをしています。
生理前にこのエストロゲンが減少すると、それに伴い血中のセロトニンも減少。血管を収縮させておくことができなくなり、拡張して頭痛が引き起こされていたのです。